心療内科の特徴と主な治療

心療内科の診療では、心理的及び社会的な要因により引き起こされる身体の異常を扱います。例えば、学校や仕事に行きたくないストレスから腹痛を起こしたり、頭痛や耳鳴りが強くなるなどの症状が挙げられます。こうしたストレスによって引き起こされる症状は、専門科でくまなく検査をしても異常なしとして処理されてしまうのです。心療内科では身体の不調が起こる原因を突き止めるべく、カウンセリングや薬物療法を中心に治療を行っていきます。一人一人症状の重さや通院頻度が異なってくるため、全ての患者が同じ治療内容というわけではありません。月に数回カウンセリングのみ行う患者もいれば、薬によって症状をコントロールする患者など、それぞれに合わせた治療を行っていきます。

精神科の特徴と多様な治療方針

精神科は心そのものの症状を治療します。例えば仕事や勉強が苦痛で物に当たるほどイライラしたり、人間関係に行き詰ってひどく憂鬱になる症状が挙げられます。こうした症状が続くとだんだん社会から離れてしまい、日常生活を送ることすら困難になるケースも出てしまうのです。そこで精神科ではカウンセリングや薬物治療に加えて、社会復帰へ向けた訓練なども行われます。例として、患者同士で交流をしてコミュニケーション能力を磨くトレーニングや、スポーツや料理など様々なレクリエーションを行います。

もしも症状が重い状態が長引いたり、自分や他人に危害を加える可能性が高い場合には、入院治療が必要です。ここでもカウンセリングやレクリエーション、作業療法などが用いられます。